ウェブマーケティングの戦国時代を切り拓くマーケターのメディア baxooka:バズーカ

【2017年版】ポップアップストアでECとのO2Oを実現!事例8選

みなさん、こんにちは。Webプランナー/ディレクターのかんだです。
先日大阪の本町でカレーを食べようと某アプリで検索したところ、「超人気店かつ月曜日のみの営業」というお店がヒットしました。その限定感たっぷりの触れ込みと、まさに月曜日だったこともあり、数あるお店の中から即決してしまいました。

さて、今回は誰もが惹かれがちな「限定感」を演出できる、ポップアップストアの活用方法をご紹介します。

低コストで出店できる上、企画次第で広告以上の認知拡大と集客が実現できるポップアップストア。Instagramやtwitterといったソーシャルメディアとの相性の良さも相まって、ますます注目が高まっています!
特に無店舗型のECサイト専業会社やダイレクトマーケティング会社にとっては、必須のマーケティング手段となりつつあります。

そこでこの記事では、話題になったポップアップストアの事例と共に、O2Oを実現するためのポイントをご紹介します。少しでもみなさんのお役に立てて頂けたら幸いです。

そもそもポップアップストアとは?

過去記事の「いまさら聞けない!ポップアップストア大解析」でお伝えした通り、
“ポップアップストアとは、日単位、週単位でリテールスペースを借りて一時的にお店を構えることを指します。英語でポップアップとは「突然現れる」という意味ですので、その名のとおり「突然現れる店舗」”です。

最近では、百貨店・ショッピングモール・イベントスペース・駅の一角・実店舗の一角など、集客力が見込める場所に予めポップアップストア用の区画が設けられるようになりました。商業施設としては、話題性の高い出店者を誘致して来店促進を図る狙いがあり、出店者としては立地条件が良い出店場所を手配しやすい環境が整ってきていると言えます。

具体的には、東京ですと新宿伊勢丹・渋谷ヒカリエShinQs・代官山T-SITEなど、大阪では阪急百貨店・ルクア1100・グランフロント大阪などで盛んに実施されています。実際に見てみたい方は、ぜひ公式サイトをチェックの上、気になる企画開催時には足を運んでみることをオススメします。

ポップアップストアの事前告知、する?しない?

ポップアップストアマーケティングを牽引する欧米では事前告知を一切せず、文字通り「突然現れる」スタイルで話題性を高める手法が主流です。

一方の日本国内では、事前告知をしっかり行うパターンが主流です。というのも、無店舗型のデメリットは商品を手にとったり試着したりする体験ができない点ですが、そのデメリットの解消を図る目的で出店する傾向が強いからです。

出店を計画する際は、口コミ拡散が目的なのか、見込み客と実店舗で接点をもつことが目的なのか。目的に応じて事前告知の有無を判断します。

通販会社・EC会社が出店するポップアップストアの事例

それでは、さっそく事例を見てみましょう!

①フェリシモ 猫部:通販会社のポップアップストア

フェリシモが猫好きさん向けに展開しているブランド「猫部」では、全国各地で定期的に期間限定ショップを出店しています。

常設型の店舗を増やさず、あえて期間限定にしているからこそ注目度が高まっている印象です。というのも、猫部ファンは「次はいつどこでOPENするかな?」「限定アイテムは?」と最新情報をキャッチすべく、SNSやブログのチェックが欠かせない状態が生まれているからです。

また、ポップアップストアが多様なニーズに応えていることも成功の一因だと言えます。フェリシモの特徴として、ECサイトやカタログで商品購入すると毎月カラーやデザイン違いのアイテムが届く「定期便」という仕組みになっています(1点買い商品もあり)。毎月何が届くか待つ楽しみがあるのが良いところですが、実際に商品を見てから買いたい人や、贈り物として1点だけ買いたい人もいますよね。そういった声にしっかり対応できますし、逆にショップで気になった商品を後からECサイトで買うこともできます。戦略的にO2Oを成功させている事例ですね!

②FABIA:ポップアップストアから実店舗へ

仕事もプライベートも楽しむ30代女性をターゲットとするブランド「FABIA」は2013年3月にECとカタログ通販でスタートしました。

「実物を手に取りたい」「試着したい」という需要に応える形で都内7カ所でのポップアップストアを展開。好評を博し、徐々に開催期間を延長しながら、最大4ヶ月となるシーズンもありました。その結果、2017年4月21日にフラッグシップショップとなる実店舗を表参道でオープンするまでに至っています。

実店舗ならではの

  • 最適な出店エリア
  • ターゲット層が好む店舗デザイン
  • POSデータ
  • 来店者のデータ(属性や来店時間の波など)
  • 接客ノウハウ

といった要素をポップアップストアでテストマーケティングを行い、精度を高めながら実店舗オープンを成功させた好例ですね!

また、普段お客様の顔が見えないECサイトや通販だからこそ、実際のお客様の反応を確認し、次なる商品開発のヒントや改良点を見つける機会としても有用かと思います。

参考)働く女性のためのブランド「ファビア」が表参道に初店舗オープン | Fashionsnap.com

③titivate:キャンペーン開催×ポップアップストア

titivateは、2009年楽天市場においてShop of the Yearの獲得に始まり、ZOZOTOWNやmagaseekといったファッションモールへの出店や自社ECサイトを展開している株式会社ALEFSのブランドです。前述したFABIAの事例と同様、まずは期間限定のポップアップストアを定期開催し、ファンを多く獲得できたエリアでは実店舗を次々とオープンしています。

ぜひ参考にしたい点は、ポップアップストア期間中のキャンペーン企画について。
例えば…

  • 店頭で水着を購入したらサマーアイテムをプレゼント
  • 7,560円以上購入でVネックニットをプレゼント
  • 女性に人気のインフルエンサーが来店し、コーデ提案やフォトセッション開催

など、イベントとして盛り上げる工夫が凝らされていますし、期間中に商品購入するなら店舗で買う方がお得感があり、ユーザーの来店動機をうまく高めています。

④nico accessory:Instagram活用×ポップアップストア

結婚式にもデイリーにも使えるアクセサリーを、と2014年3月に李野さんが個人で立ち上げたブランド「nico accessory」。ハンドメイドアプリやSNSを中心に販売・情報発信していたところ、Instagramを見た東急ハンズのウェディング担当者から声がかかりポップアップストアをスタート。開催期間当日は整理券が必要なほどの人気ぶりだったそうです。

ブランド開始2年でそこまで集客できた理由は、作品のコンセプトやデザインの魅力だけでなく、Instagramで着実にファンを獲得してきたことにあるのではないでしょうか。

ターゲット世代の女性たちが好む世界観が統一されていて、ただただ眺めているだけでも楽しいギャラリーサイトになっています。
また、Webサイトでは結婚式の準備で必要となるペーパーアイテムのデザイン素材を無料で配布するなど、商品の販売に直結しない面でも役立つ情報を発信しています。

ポップアップストアの効果を最大化するためには、日頃からInstagram・Facebook・LINEといったSNSでファンを獲得しておき告知がすぐさま伝わる基盤づくりが大切だと言えます。

最新!ポップアップストアの要注目事例

ここからは、ECや通販業界に限らず、数あるポップアップストア事例の中でも特徴的なものをご紹介します。

⑤mt×JINS:コラボ商品のポップアップストア

マスキングテープのmtも、眼鏡のJINSもどちらも実店舗がありますが、コラボ商品のみのポップアップストアが東京・大阪で展開されました。mtが得意なデザイン柄をJINSのめがねフレームに取り入れた限定デザインで、同柄のマスキングテーブとめがねケースがセット販売されています。

こちらの企画がおもしろいのは、互いのチャネルを活用し合っているところ。JINSのオンラインショップ上ではめがねとのセットだけでなく、mtのマスキングテープセットを販売し、mtのWeb上ではセット商品の情報発信をし、相互に送客し合っています。客層が似た別のブランド同士がコラボすることで、集客力を向上させている事例です。

⑥MCM:オーダー商品体験型のポップアップストア

MCMが伊勢丹新宿にポップアップストアを出店し、世界各国で開始するバッグ・チャームのカスタマイズサービスを日本で先行リリースしました。自分好みのチャームやバッグのデザインをオーダーできるサービスで、店舗ではiPadのシュミレーターにて体験と注文が可能。初日には著名人のオープニングセレモニー、先行発売は7日間の開催期間中のみで、かなり盛況だったようです!

「誰ともかぶらない物がほしい」「誰よりも早く手に入れたい」「限定ものに目がない」という女性心理を巧みにつかんだポップアップストアの事例です。

⑦ザ・リラクス:試着するだけの店舗

2010年にスタートし、卸とECサイトのみで展開してきた「ザ・リラクス(THE RERACS)」が2017年6月30日から「FITTING HOUSE」つまり試着するための空間をオープンしました。ショールーミングを目的とした空間を提供し、購入はECサイト又は在庫がある購入可能店舗を紹介する方式をとっています。

この事例から、ポップアップストア開催期間中に在庫を集められなかったり、店頭スタッフを充分に割くことが難しい場合でも、ショールーミング空間とiPadで成り立たせることが可能だと分かりますね!

FITTING HOUSEは期間に定めがないためポップアップと言えるかは微妙なところですが、企画のヒントになる事例としてご紹介させていただきました。

参考)「実店舗はPR機能」ザ・リラクスが”試着するだけの空間”をオープン | Fashionsnap.com

⑧supreme×ルイヴィトン:インスタ映えするポップアップストア

一目でそれと分かるシンボリックなポップアップストアが話題となった「supreme×ルイヴィトン」のコラボ企画。2週間の期間中、毎朝8時30分から抽選参加券を配布し、当選者だけが入場でき限定アイテムを入手できる仕掛けです。通りがかった人も、建物の存在感に加えて「これは何の行列だろう?」と必ず目がいきますね。

また、色鮮やかでフォトジェニックな外観のため、Instagramへ盛んに画像が投稿されました。Web上でも街頭でも短期間に口コミが拡散した事例でした。

参考)注目のコラボ「ルイ・ヴィトン×シュプリーム」6月30日から南青山の期間限定店で発売 | Fashionsnap.com

⑨マクドナルド×楽天市場:逆転の発想!リアル店舗がECへ

最後に、日本マクドナルドが期間限定で楽天市場に出店し、300個限定でビッグマックソースを販売した事例をご紹介します。期間限定ショップでは、人気ブランド「BEAMS DESIGN」がビッグマックをモチーフにした衣類や小物も個数限定で販売され、大きな話題となりました。

この事例は、いわばオンライン上でのポップアップストア。
発想を逆転させてみると、他と違った企画が生まれそうですね!

まとめ

さて、8つの事例をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。今後ますますポップアップストアのバリエーションが増えそうなので、最新情報を随時まとめて発信したいと思います。

また、当社ではO2Oマーケティングの支援を行っております。企画や制作のことでお悩みでしたら、お気軽にこちらまでご連絡くださいませ。

それではまた次の記事でお会いしましょう!

The following two tabs change content below.
かんだ

かんだ

Webプランナー。特に女性向けブランドのWebマーケティング・SNS活用・プロモーション企画が得意分野。行ってみたり触ったり買ってみたり、必ず生活者目線を体験することを大切にしています。 趣味はインテリアDIYとウェブルーミング。
販促の最新トレンド、事例をお届け!
メルマガ登録!
メールアドレス 必須
会社名 必須
* 表示は必須項目です。
SNSでフォローする