こんにちは、かんだです。読者のみなさんにとっても、IKEAが今年4月にネット通販を開始した件は記憶に新しいニュースではないでしょうか?
大型商品が多いインテリア・家具ジャンルは他商材以上に物流体制や送料面のハードルが高く、実現舗からECへの移行に踏み切れない企業様がまだまだいらっしゃいます。
その一方で、
総務省の「家計消費状況調査」によると、2016年に伸びた商品ジャンルの1位は家具(前年比6.1%増)。
引用:イケア(IKEA)のネット通販本格参入で家具・インテリアEC市場はどう変わる?
という結果があり、最新の「家計消費状況調査平成29年8月分結果概要(総務省)」では、家具が前期比+33.8%の伸長率となり、まだまだ成長を遂げる業界と言えます。
そこで今回はインテリア・家具業界のCVRアップ手法について、トップ企業の事例を交えながらご紹介していきます。
目次
ECサイトに訪れるユーザーを想像してみてください。新生活を始める21歳の学生さんにとっても、62歳で田舎暮らしを始めるシニア層にとっても、探しやすいメニューになっているでしょうか?
例えば私自身「キャビネット」と「チェスト」と「リビングボード」と「ラック」の違いを説明してと言われると…思わずGoogle先生に頼ってしまいます。細かくカテゴリを分けると探しやすいはずですが、インテリア・家具に限っては一般ユーザーにとって分かりにくい用語が多々あります。
そこで、親切なECサイトでは必ず各カテゴリにアイコン画像をつけて直感的に選びやすくしています。基本的なことなのですが、直帰率が高い場合はぜひ一度振り返ってみてください。回遊性が高まってこそコンバージョンにつながります。
インテリア・家具選びの際、何を買うのか明確に決めかねているユーザーが探しやすいのはテイスト別検索です。例えば、「リビングを過ごしやすくするために、フワフワのラグorソファor座椅子など何か1つ欲しい」というような場合ですね。
画像のRe:CENOは、「ナチュラル」「ヴィンテージ」「西海岸」といった軸でコーディネート画像を絞り込めるようになっています。ユーザーがイメージする部屋の雰囲気を特定することで、手持ちのアイテムに合う商品を選びやすくしています。
尚、自社製品をどう分類するか迷うという方は、ユーザーのお部屋画像投稿が集まる「Roomclip」や「iemo」を見てみると流行りのテイストを把握しやすくお薦めです。最近では「インダストリアル」「男前」「ブルックリン」「塩系」といったテイストも人気ですね!
家具は置きたい場所に収まるかどうかが重要な要素ですよね。
ニトリネットでは、センチ毎に絞り込むメニューがある他、各商品のバナー上にも商品幅を表示しています。高さや奥行きも確認はしますが、収納において一番重視される「幅」にフォーカスしているところがユーザーフレンドリーな設計になっています。
インテリア・家具トップ企業のECサイトには必ずあると言える機能、シュミレーターです。大きすぎないか、手持ちのアイテムと合うかどうか等など、購入の検討段階で役立つツールですね。
イメージを膨らませるには良い機能ですが、本格的になればなるほど入力するユーザー側が煩わしい設定をしなければならないことも…。その点、無印良品のシュミレーターは面倒な手間が一切なく、ドラッグ&ドロップで手軽に操作できるため便利です。
他にもシュミレーターの事例を知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
▶インテリアの配置のお助けアプリ4選!引っ越す僕が徹底検証してみた。
ECサイトの改善とは少し方向性が変わりますが、2017年10月2日から始まったばかりのディノス・セシール社「flect(フレクト)」に注目です。インテリア・家具商品をレンタルしながら、気に入ったら購入できるというサービスで、究極の配置イメージお助けサービスと言えるのではないでしょうか。
ゆくゆくはカーシェアリングのような形で普及していけば、借りてから買う方がスタンダードになる日がくるかもしれませんね。
衣類や雑貨とは違って、インテリア・家具&家電ジャンルでは新しい商品を買うなら古いものを処分する方がほとんどですよね。行政サービスを利用するにしても一定の費用がかかるうえ、指定場所へ運び込むのも大変…そういった買い替え後の煩わしさ・コストを軽減することで、競合他社より自社のコンバージョンを高める効果があります。
コストもかかる施策ですので、ポイントアップや送料無料と同様に期間限定キャンペーンとして開催するのも一つの手です。
ECサイトならどんな商材であっても明示しておくべき送料及びお届け日ですが、インテリア・家具ジャンルは特に重要になります。梱包サイズによって送料が大きく上下するため、完成品は送料が数千円ということも多々ありますよね。
それを知らずに商品をカートに入れてしまったユーザーは、決済時に「あれ、意外に高い」と感じて離脱につながります。カゴ落ちが多い場合は一度見直してみてください。
特に送料・配送日がネックとなる場合には、店舗受け取りサービスの選択肢があるとCVR改善につながります。バックヤードの体制整備が必要となり、すぐさま実現できることではありませんが、それだけ他社と比べての競争力となります。
商品をすぐ受け取りたい方、送料を節約したい方、配送待ちの待機時間がとれない方には大きなメリットがあるサービスです。
さて、ここまでインテリア・家具ジャンル特有のCVRアップ施策をご紹介させていただきました。これからECの売上構成比を高めたい!という方に、参考にしていただければ幸いです。
また、ジーエークロッシングではECサイト・特集ページ・動画・メルマガといった販促物の企画・制作を行っています。お会いした際には事例紹介もさせて頂きますので、お気軽にご相談下さいね!