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【インタビュー】毎回、お客さまの考えを超える成果を出すために(前編)

こんにちは、バズーカ運営チームのキムです。バズーカの運営会社である株式会社ジーエークロッシングのメンバーに、普段の仕事についてインタビューするシリーズ企画。第3回目は、クリエイティブ部門の責任者である長井大が登場。クリエイターという立場からの、日々の仕事への向き合い方について尋ねました。

気がついたらできる仕事の幅が広がっていた

――社歴は18年と非常に長いですね。

長井 ジーエークロッシングが設立される前の親会社である株式会社ゼネラルアサヒに、デザインの専門学校を卒業して入社したのが20歳のときです。当時Macが出始めたころだったので、まずはMacを使えるようになりたいなと思っていたんです。「クリエイターになりたい」と強くこだわっていたわけではないですね。

入社して3年目くらいまでは、半年に1回は辞めると言っていました。新しいことを覚えたら、また違う新しいことを覚えたくなる。同じことを繰り返していても意味がないと思ってしまうタイプなので。

――現在はクリエイティブ部門の責任者という立場です。

長井 1年目はDTPオペレーターだったからひたすら技術を覚えて、その後に企画室に移動しました。やがてデザインも担当することになって……と、次々と自分一人でやる仕事の幅が広がっていきました。

今でこそディレクターもデザイナーもカメラマンも社内にいますが、当時はデザイナーが社内にいなくて、教えてくれる先輩もいなかった。仕事をこなすために必要なことを自分で覚えていくしかなかったので、今の若い社員は恵まれているなと思います。

恵まれているという点でいえば、うちは社内にスタジオを構えています。スタジオを持っている制作会社の大半は、白壁のボックススタジオ程度。でも当社は、シチュエーションを持ったハウス系や自然光でも撮影できる全天候型など、個性の違うスタジオを神戸と東京に完備しています。社内で仕事に適したスタジオを準備できるし、撮影したデータのやり取りもスムーズですが、若い社員たちは入社した時からこの環境なので、恵まれていることを自覚しにくいのが課題であるとも思っています。

「成果を出す」のがクリエイティブの役割

――制作上、心がけていることを教えてください。

長井 成果を出すことを常に考えています。最近では、ウェブ上でコンテンツを展開することが多く、反響の有無はアクセス数などの数字を見ればすぐわかります。でも実際の反響は別のところにあることも多いんです。数字の向こうに見える本当の反響を把握するのが大事ですね。

例えば、お客さまから「アクセスが伸びないから、ウェブサイトのデザインを改善してほしい」といった相談を受けることが多いのですが、いくらお客さまが「デザインが悪い」と思っていても、それが本当の改善点であるかどうかは、じっくりとヒアリングしてみないと判断できません。

――時には、お客さまの要望に沿わない提案を行うこともあるのでしょうか。

長井 そうですね。以前こんなことがありました。そのお客さまのECサイトには、季節商品を期間展開するための特集ページがありました。担当の方からは「特集ページがおもしろくないからアクセスしてもらえない。目立つようなデザインと企画を提案してほしい」と言われました。さらに、「特集ページ内では毎週新商品を紹介したい」というご要望もありました。

ところが、じっくりと話を伺いながらサイトを解析してみると、問題の特集ページに入ってくる導線がうまくいっていないことがわかったのです。つまりデザインそのものが悪いのではなかった。そこでトップページに特集ページのバナーを設置するなどして、導線づくりを強化しました。また、毎週新商品についてのページをアップし続けると、結果的に一つひとつの商品の販売期間が短くなり、機会ロスが生じてしまうため、公開スケジュールの調整も当社で提案しました。

当初の要望であった、特集ページのデザイン変更はしていません。それでも結果としてアクセス数が増えたのは、導線や更新スケジュールの部分にボトルネックがあることを見抜くことができたからです。

お客さまからの要望を鵜呑みにしない

――成果が出ないと、どうしてもデザインが槍玉に挙げられがちなのでしょうか。

長井 こうしたデザインの相談はウェブサイトだけに限らず、とても多いですね。店頭で展開するキャンペーン用のPOPやポスターなどを制作する場合も同じで、とにかく目立つようにデザインやサイズをかえてほしいと言われることが多いです。デザインは目立つ要素のひとつなので、結果が出ないのはデザインが悪いからだと思いがちなのでしょう。

しかし、実際に店頭に足を運んでみると、POPのデザインやサイズが問題なのではなく、通行人の目に入りにくい位置に置いてあるから効果がでないという場合も多いのです。そこでPOPを立体的な仕様に変えて、正面以外、どの角度から見てもキャンペーンの内容がわかるようにしたことがあります。

――デザインだけじゃなくて、仕様も変えたのですね。

長井 そうなんです。このようにお客さまのご相談当初の内容から、まったく違う提案をすることは少なくありません。現状、表面化していることだけを見ていても的確な判断はできないので、実際にお客さまと対面して話をしたり、お客さまの会社の理念や事業内容に対する事前のリサーチと、そのターゲットとなる生活者について把握することを大切にしています。自分たちは数字ではなく、人相手に仕事をしているのだと常に意識しています。

仕事を依頼される時、そこには必ずお客さまの要望がありますが、その要望に応えることだけを考えていたらアウト。お客さまの要望の裏にある本当に言いたいこと、やりたいことを想像して、ご要望以上に展開していける提案にしなければと思っています。


ジーエークロッシングのクリエイティブ責任者である長井大に、成果を出す秘訣について聞きました。近日公開予定の後編では、チームで仕事を進める方法や、この「バズーカ」というオウンドメディアを運営する意図について迫ります。

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キム

キム

テクニカルディレクター。 フロントエンドコーディング、スマホ、アプリケーション、IoTなどに興味深いです。 たまに変な日本語が出てしまっても許してください…!
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