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一般客は立ち入り禁止!ECサイトの物流を支える「ダークストア」とは

「ダークストア」という言葉をご存知でしょうか。
ECサイトがしのぎを削るイギリスで生まれたダークストアは、その後ヨーロッパやアメリカで広まり、日本においても新たなビジネスチャンスを生んでいます。今回は、世界の小売業界が注目するダークストアの実態に迫ります。

ダークストアとは何か

ダークストアとは、小型倉庫の機能を持つEC販売専用の物流センターのことです。ECサイトを支える仕組みは、大きく2つに分類できます。

ECサイトを支える物流の仕組み

ひとつは、オンラインでの注文が入ったあとに通常の売り場に陳列された商品をピッキングする、実店舗を基盤とした方法です。

もうひとつは、ダークストアと呼ばれる物流センターに保管してある在庫から商品をピッキングする方法です。実店舗とは異なる「影の店舗」、これがまさにダークストアと呼ばれるゆえんなのです。

ダークストアは外観こそ物流施設であるものの、内観は実店舗とほぼ変わりません。
実店舗と異なるのは、消費者が直接足を運ぶことはなく、代わりに専門のスタッフが商品のピッキング作業を行うことです。また、実店舗が消費者の居住する地域に集中するのに対し、ダークストアはその機能ゆえ配送に適した地域が選ばれます。

ダークストア設立の背景

イギリスは共働き家庭が多いうえに少子高齢化も進んでおり、生活用品をネットで買いたいというニーズがいち早く生じた国として知られています。そのため、他国に先駆け2000年ごろから大手スーパー各社が相次いでネットスーパー事業に着手しました。

当初は各社とも実店舗から商品をピッキングするスタイルで配送を行っていましたが、ネットからの注文と来場客の買い物が殺到した結果、店頭商品の補充が間に合わなくなってしまうという事態に陥りました。

消費者の需要に効率的に答える必要が増す一方で、ECサイト専用の物流センターを設立するためには新たな巨額の投資が必要になります。

イギリス最大手スーパー、テスコの事例

そのため、各社ともビジネス変革には踏み切れずにいましたが、先陣を切ったのがイギリスの最大手スーパーであるテスコでした。ダークストアは来場客の影響を受けず、実店舗の営業時間に左右されることがないため、ネットからの注文を効率良くさばくことができるという点に着目したテスコは、2009年に世界初のダークストアを設立しました。

この判断は結果的に正しいものでした。そのあともECサイトの需要は拡大し続け、2013年にはテスコはネットからの注文の約半数にダークストアで対応するようになり、ビジネスチャンスを最大限に伸ばすことができました。テスコの成功を受け、イギリスの大手スーパー各社はあとを追うようにダークストアを設立しはじめています。

配送時間短縮へ向けた各社の取り組み

オーダーの殺到を未然に防ぎ、配送時間を短縮するという点で最初に成功を収めたテスコのダークストア。
あとに続いた各社スーパーのダークストアもさらなる配送時間短縮を目指し、さまざまな工夫を凝らしています。

イギリスの大手スーパーアズダのダークストアー導入事例

その一例がイギリスの大手スーパーであるアズダです。
アズダは棚と棚の間隔を実店舗よりも広くとることによって、専門のスタッフが効率的に商品のピッキング作業を行えるように工夫しています。また、「次にどの棚のどの商品をピッキングすべきか」ということを専用の機械がスタッフに対して事細かに指示を出し、1秒も無駄にすることなくピッキング作業を進める仕組みを整えています。

日本のダークストアー導入事例:イトーヨーカドー西日暮里店

さらに日本の事例をご紹介しましょう。
日本でいち早くダークストアを導入したイトーヨーカドー西日暮里店は、ダークストア内のコンベア導入により専門スタッフの動線を短縮し、実店舗で行われる作業の約4倍の件数を処理できる体制を築いています。また、事前の需要予測で取扱商品を絞り込むことによって、配送時間の短縮を実現しているのです。

ECサイトを根本的に変えたダークストア

実店舗からの配送の問題を解決したダークストア。ECサイトの発達に重要な役割を担ってきました。ダークストアは今後も小売業界に新たな風を吹き込み、大きなビジネスチャンスを生んでいくことでしょう。

参考:

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