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モバイル検索のユーザビリティが劇的に向上!Googleの進めるAMPプロジェクトとは?

スマートフォンで閲覧するモバイルサイトの表示速度が遅いと感じることはないでしょうか? 以前よりは、スピードが向上したとはいえ、PCと比較した場合、表示に時間がかかってしまうことは否めません。そんなフラストレーションを解消してくれる「AMP(Accelerated Mobile Pages)」と呼ばれるオープンソースプロジェクトをGoogleが発表。今年の2月25日からは、AMP対応のページがモバイルの検索結果で優先的に表示されるようになりました。今回は、そのAMPの全容を解明してみます。

モバイル端末での検索から購入の脱落者を減らせるか?

視聴行動分析サービスを提供するニールセン株式会社(本社:東京都港区)が2015年7月に発表したインターネットの利用動向調査によると、スマートフォンなどのモバイル端末からインターネットを利用する人の数は3,996万人に上り、家庭用PCを経由して利用する2,165万人の1.8倍となっています。かつてはPCサイトをそのままモバイル端末で表示するだけでしたが、スマートフォン専用のUIを構築するサイトが増え、ディスプレイの解像度やOSなどハード面も、黎明期と比較すれば各段に進化しています。こうしたモバイル環境の進化が、ユーザー数を増やす要因にあることは想像に難くありません。

一方で、モバイルサイトの表示速度が、PCサイトと比較した場合に遅いという現実は、依然として大きな課題となっています。Google の調査データによると、Webサイトの表示時間に5秒以上かかると74%のユーザーが離脱するとされています。モバイル端末には、秒単位での勝負が求められるのです。

Accelerated Mobile Pages Project
https://www.ampproject.org/

その課題を解決するために登場したサービスが、Googleが昨年2015年10月に発表したAMPです。このプロジェクトは、モバイルサイトの表示速度の遅さが引き起こしていた機会損失を食い止める処方箋となる可能性を持っています。では、具体的にその中身を見てみましょう。

シンプルな表示設計を可能にしたAMPの巧み

一般的に、Webサイトの表示は、さまざまなサービスを付加していくことで遅く(重く)なっていきます。特にECサイトでは、ソーシャルメディアのボタン、セキュリティや決済ツール、アクセス解析ツールや各種効果測定ツールなどが必ずといっていいほど付加されているため、どうしても読み込みに時間を必要として、閲覧者の離脱を引き起こしてしまうのです。

AMPは、ページを表示させるために読み込むサービスを限定し、最低限のコードでページを表示することでこの問題を解決する技術です。しかも、閲覧者は今まで見ていたそのままの内容で、ページを閲覧することが可能になります。現在のところAMPプロジェクトは、ニュースサイトを主なターゲットとしていますが、今後ECサイトにまで、適応範囲が拡大される可能性もあります。

このプロジェクトを発表して間もなく、ニューヨークタイムズやBBC、日本でも朝日新聞、毎日新聞、BLOGOSなど、国内外の主要メディアがそろって、プロジェクトへの参加を表明するなど、その関心の高さがうかがえます。

これから進歩を続けるAMPがもたらす課題とは

AMPは、将来的にECサイトの閲覧スピードを向上させ、脱落者をつなぎ留められる可能性を持っています。今後、プロジェクトの適応範囲が拡大されて、ECサイトへの導入する環境が整えば、ユーザビリティの向上だけでなく、スマートフォンを通じた売上も大幅に伸びていくかもしれません。

一方で、AMPを導入するためには、ウェブサイト制作者が通常のHTMLでページを生成した際に、同時にAMP HTMLで書かれたページも生成する必要があります。また、広告のタグや解析タグなどが使用できない、アクセス解析への影響があるなど、サイト運営面での課題も残しています。

また、今後ECサイトへの導入を検討するうえでは、サイト担当者はAMPがフォローできないアクセス解析の手法を検討していく必要があります。また、ECサイトのユーザーインターフェースが適切なものになっているかも、再度検討しておきたいポイントのひとつ。表示スピードが向上しても、商品が見えにくい、動線が複雑などの課題を残していれば、AMPの技術を活用することが難しくなってしまいます。

PCからスマートフォンへ、進む世代交代

最近の新入社員のなかには、スマートフォンに慣れるあまり、両手でPCのキーボードを打つことが苦手な人もいると聞きます。それほど、生活者とデジタル空間をつなぐデバイスは、PCからモバイル端末にシフトしていることがわかります。モバイルを制する者が、ビジネスを制する時代になってきている現在、AMPの技術は今後、一層の進化を遂げていくでしょう。

参考:

CNET JAPAN 『グーグル、“ページ表示が遅い”を解消する「AMP」プロジェクト–7秒が1秒に短縮』

ECのミカタ『ECサイト上位300社を大調査!見えてきた成長の壁』

Mobile Lab『Google AMP(Accelerated Mobile Pages)プロジェクト研究』

nielsen『ほぼ毎日インターネットを利用する人は5,610万人~ ニールセン、デバイス毎のインターネット利用状況を発表 ~』

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