ウェブマーケティングの戦国時代を切り拓くマーケターのメディア baxooka:バズーカ

欲しいと思う瞬間を演出し解決する。アパレルECマガシークの挑戦【中編】

「バズーカ:baXooka」編集部が販促・EC業界のトップランナーへインタビューを行う連載企画第一弾は、アパレルEC「MAGASEEK」を運営し、急成長を続けるマガシーク株式会社にご登場いただきました。

前編に続いて、中編ではマガシークが運営するオウンドメディア「MagaCafe」について詳しくお話を伺いました。(2016年9月7日インタビュー収録)

月100万PV達成。出店ブランド様からの掲載依頼も

――「MagaCafe」の運営体制についてお聞かせください。

米村 前回例に挙げた「北欧、暮らしの道具店」のように内製化するのが理想的ですが、現時点では私どもだけで運営するには人的リソースが足りません。

また、これまでMAGASEEK内でも特集企画としてコンテンツ制作や、SNSで情報発信をしてきましたが、あくまでも売り目線のもの。本格的なファッションメディア運営のノウハウはありませんでした。

そこでコンテンツの制作は女性向けキュレーションメディアを手がけているロケットベンチャー様に依頼することにしました。同社には、いわゆるモテ系メディアの「4mee!」と、主婦・ママ系メディアの「4yuuu!」の両方の運営ノウハウがあります。MAGASEEKには赤文字系の雑誌を好むようなユーザーも一定層いる一方で、30~40代のユーザーもいます。ロケットベンチャー様の得意分野とMAGASEEKのユーザー層がうまい具合に合致したわけですね。

――米村さんたちは、どの部分を担当しているのでしょうか。

米村 弊社では、私ともう一人UX部のスタッフがコンテンツ管理やサイト改善提案等を担当し、鈴木がPVやMAGASEEKへのコンバージョン、売り上げなどを見ており、数値周りについて助言をもらっています。

記事は1日8本を公開しています。実際の制作にあたっては、ロケットベンチャー様と月2回の編集会議を行い、そこで記事の方針をすりあわせます。その後のキュレーター(ライター)への依頼・編集から本公開まではロケットベンチャー様にお任せしています。

「ほしい」が見つかるファッションマガジン「MagaCafe」

――運営開始から半年たちます。周りからはどのような反応がありましたか。

米村 「EC屋が片手間にやっていると思ったけど、しっかりやってるんですね」という反応をいただいており、良い意味で予想を裏切ることができたと思っています。なかには、MAGASEEKの参加ブランド様からの掲載依頼もあるほどです。

月間のPV数が100万を超えるなど各指標は順調に伸び、初年度の目標はクリアしました。なかでも反応が良かったのは話題のドラマ放映時に、出演者のファッション情報を載せた記事ですね。

もっとも、われわれとしては、現状よりもずっと高い数字を目指しています。今のところ広告は出しておらず、検索流入やSNS上での拡散、それからMAGASEEKのメールマガジンに掲載するといった施策がメインです。SmartNewsなど別のキュレーションメディアに記事が取り上げられることもありますが、「新規のお客様との接触を増やす」という意味ではまだまだこれからという状況です。

トレンド先取りの記事で、他のキュレーションメディアと差別化

――ECサイトも競争が激しくなっていますが、メディアも同様だと思います。特にファッション系キュレーションメディアや女性向けメディアといったジャンルはとりわけライバルが多いですよね。そうしたなかで、他メディアとの差別化のポイントははどこにあるのでしょう。

米村 「MagaCafe」では、基本的にはMAGASEEKで販売している商品を中心に記事を書いてもらってます。キュレーターの方たちには記事を書いていただく際に、弊社のMD担当がリサーチしてきた鮮度の高い市場動向やトレンドを提供するようにしています。こうした市場の情報をいち早く記事化し、トレンドを先取りしているのが「MagaCafe」の大きな特徴といえると思います。

――メディアの運営と、ECサイトをどう連携させるかは重要なポイントだと思います。どういったところを工夫されていますか?

鈴木 最終的にはMagaCafeからMAGASEEKへと誘導して購入につなげる必要があります。メディア自体で儲けようという意識は今のところありません。だから、「読まれる記事」と「売れる記事」のバランスが重要になります。

米村 私は「メディアの中立性」を常に考慮するようにしています。他のファッションアパレルの話題でも、読者目線に立った時に必要だと思われる情報であれば、記事として発信しています。

鈴木が申し上げた「読まれる記事」と「売れる記事」のバランスをどうとっていくかはとても難しい問題で、いつも試行錯誤しています。読者にとっては、記事で紹介されていた洋服がボタン一つで購入できるという利点もありますが、一方で「売ろう」という意識が丸見えだと敬遠されてしまうからです。

今後はライフスタイル系の記事を拡充。新規顧客を取りにいく

――MagaCafeのUIの特徴をお教えください。

米村 トップページは常に最新の記事を表示させています。MagaCafeは開始当初から、まずは読者がおもしろいと思える記事のストックを増やすことを第一に考えていましたが、今後は特集の掲載も予定しています。最近、記事をカテゴリーごとにご覧いただけるよう、UIを改修しました。

――記事をより充実させるためのいいアイデアはありますか?

米村 運営から半年経ち、やっと記事も十分貯まってきました。PV数も稼げるようになったので、下期は記事の分析も行い、PDCAも回していかないといけないと考えています。

開放感のあるスペースでの打ち合わせの風景

今後もMD担当からの協力体制を強化して、キュレーターのみなさんに適切かつ鮮度の高い、書きやすい情報をどのくらい提供できるかも鍵になると考えています。弊社には「セクション機能」というものがあり、商品の売れ筋や、来シーズンのトレンドカラー、OLのON-OFF時の勝負服といったセグメントなどでピックアップし、リスト化できるようになっています。こうした情報等を強化することで、オリジナリティがあり鮮度の高い記事の充実を図りたいですね。

――MAGASEEKではまだアプローチできていない新規のお客様との接触を増やすために、今後MagaCafeをどのように運営していくおつもりですか?

米村 現在はファッションのみですが、今後はインテリアや雑貨など、ライフスタイル系の情報を広げ、もっと読者の関心に寄り添った記事も提供していきたいと考えています。また先ほどもお話したように、特集企画も進めていきたいですね。他のオウンドメディアで行っているように、自らが持つコンテンツの記事を掲載するなど、ハイブリッドな構成も検討しているところです。

また、読者層も今はMAGASEEK同様30~40代が中心ですが、20代の若い層へ、もっと広げていこうとしています。現在社内に数名ほどインターンが来ているのですが、トライアルで記事を書いてもらっているんです。20代向けの記事を20代の目線から書いてもらうことで、若い人への接触も積極的にしていきたいですね。

――MagaCafeの今後の展開が楽しみです。


後編では、ECサイト運営の大きな課題である「集客」について、ステップメールやA/Bテストの具体的な活用法を中心にお聞きします。

また、集客施策として自分でもメディアを立ち上げてみたいと考える「バズーカ:baXooka」読者の方へのメッセージも頂戴しました。

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キム

キム

テクニカルディレクター。 フロントエンドコーディング、スマホ、アプリケーション、IoTなどに興味深いです。 たまに変な日本語が出てしまっても許してください…!
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