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店舗でもデータ活用を!オムニチャネル時代に知っておきたいRFIDタグのあれこれ

近年、リテール業界ではオムニチャネルマーケティングが主流になりつつあり、店舗でもデータをもとに商売をしていく必要性が出てきています。そのために活用されているテクノロジーがRFIDタグ。今回は、その役割と必要性について考えてみましょう。

RFIDタグとは

RFID(Radio Frequency Identification)タグとは、ID情報が埋め込まれた小さなタグと、それを読み取るデバイスを用いて在庫管理などを行うためのテクノロジーです。

RFIDの仕組み
http://www.epc-rfid.info/rfid

バーコードと似ていますが、いちいちデバイスをタグに近づけなくてもデータを電波で読み取ることができる点が異なります。また、バーコードはバーコードの線に傷や汚れがついてしまうと読み取れなくなってしまいますが、RFIDタグではそのような心配はありません。

もっとも、RFIDタグは決して新しい技術ではありません。例えば、家畜や動物のトラッキングのために、10年以上前から使用されています。

なぜリテール店舗に必要?

では、なぜRFIDタグがリテール店舗で必要となるのでしょうか? RFIDタグの活用方法は無限大ともいわれていますが、ここでは店舗で使う利点についてまとめます。

在庫処理の効率化

RFIDタグを用いる最も大きな利点は、何と言っても店舗での在庫処理の効率化ができること。従来は店員が時間をかけて一つひとつのバーコードを読まなければならなかったのに比べ、RFIDタグを使えば一瞬で一定区域の在庫データを把握することができるのです。そうすると、店員が在庫処理に使う時間が短縮でき、その分の時間をお客様への対応に費やせます。また、時間短縮だけでなく、在庫管理の正確性を高められるのも魅力と言えるでしょう。

そして、RFIDタグを用いることで従業員の安全性も改善できます。バーコード処理の場合、倉庫の棚の上に置かれている箱の在庫数などもはしごを使い一つひとつ読み取らなければなりません。しかし、RFIDタグならば遠隔からも電波でデータ処理ができるため、はしごから落ちてケガをするといった業務上の事故を防ぐことにつながるのです。

レジでの精算が一瞬で

テクノロジー社会に生きている現代の購買者は、いかなる場合も「ネットのような素早い対応」を求めます。せっかく店舗で気に入る商品を見つけ購入を決意したとしても、レジの前に長蛇の列ができているのを目の当たりにしただけで、商品を置いて店舗から去ってしまうことも考えられます。

そんな時に活躍するのがRFIDタグです。在庫処理の時にデバイスで一気に商品データを得られるように、レジでの精算の際も一つひとつバーコードを読まずに一瞬ですべての商品データをレジに飛ばすことができます。つまり、RFIDタグのおかげで行列の少ないレジが実現できるのです。

オムニチャネルには必要不可欠

オムニチャネルが主流になりつつある現在、お客様にはECサイトと店舗でシームレスな消費経験をしてもらう必要があります。例えば、ECサイトで在庫を確認してから店舗に来た際、店員がすぐにその商品の位置を把握できるとスムーズに購入へとつながります。今までは店員がお店を歩き回り商品を探さなければなりませんでしたが、RFIDタグを用いればお店のどこに商品があるか確実に把握することもできるのです。このように、RFIDタグはお客様にも店員にも利点があるのです。

RFIDを取り込んだユニークな事例

ここで紹介したのは一般的な利点です。しかし、その一歩先を考えてRFIDタグを活用している店舗も存在します。次に、アイデア次第で広がるRFIDタグの可能性を紹介します。

Rebecca Minkoffの事例

Rebecca MinkoffのRFID活用
http://www.rebeccaminkoff.com/

Rebecca Minkoffのニューヨーク、SoHo店舗では、2014年からRFIDタグのテクノロジーをふんだんに使っています。中でも注目すべきなのは、試着室でRFIDタグのデータを用いた購入促進をしているところです。お客様が試着室に持ち込んだ商品のデータをRFIDタグで把握し、その場で試着室の中の特殊な鏡にその商品と組み合わせる他の商品やスタイリング例をディスプレイするという仕組みです。ECサイトで買い物をするとき、「その他のおすすめ商品」が商品の下に出てきますよね。Rebecca Minkoffでは、店舗でもRFIDタグのデータをもとに同様のプロモーションをしているのです。

日本の事例

日本では、ビームス、メーカーズシャツ鎌倉、シップスなどのアパレル店で在庫確認、入荷時の確認、レジなどで導入されています。

例えば、ビームスのブランドストアである「B:MING LIFE STORE」では、売られている商品すべてにRFIDタグを導入。棚卸や在庫確認作業はもちろん、万引き防止などさまざまな用途で利用されています。

2013年から2年間「B:MING LIFE STORE」でRFIDタグの使い勝手を試したビームスは、2016年夏までにすべてのストアでRFIDタグを導入する予定です。その背景には、従来10人の担当者で合計20時間もかかっていた棚卸作業が、RFIDタグを使用することによって3人で2時間にまで作業を短縮できたという実績があります。これは店員の人件費削減につながるだけでなく、店舗で店員がお客様に対応する時間を増やすことができ、お客様の満足度、そして売り上げアップへともつながると見られています。

トレンドに乗って導入するだけではだめ

RFIDタグを使用すると、在庫処理やレジの作業が素早くなり販売員削減やコスト削減にもつながります。しかし、RFIDタグの単価が落ちてきているとはいえ、すべての商品に付けるとなるとそれなりの費用になります。導入することを検討する場合、まずROIを計算してから導入するようにしないと失敗のもとです。

また、ただ在庫確認などに使うだけではなく、自分の店舗では何ができるかというところまで考えてみてください。ユニークなアイデア次第では、RFIDタグで新しいブームを作る先駆けになれる可能性もあるはず! データの時代にはデータをもとに行動するのが第一と言えるのかもしれません。

参考:

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